前回はアイコンを作るための基礎知識から実際の作業の手始めの部分を解説しました。そこで今回は、いよいよAdobe Photoshopデータからアイコン作成ツールを使ってアイコンを作ってみることにしましょう。
[ファイル]―[書き出し]を選択して、Photoshop形式で書き出せば、いよいよPhotoshopでの作業だ。書き出すときは解像度はスクリーンにして、あとオプションの「レイヤーを保持」にチェックするのを忘れないようにしよう!
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オプションの「アンチエイリアス」をチェックしたものとしていないものをそれぞれ書き出しておくと、あとで幸せなことがあるかもしれない。
半透明は手ごわい
境界はアンチエイリアスなし、中はアンチエイリアスあり
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左側がアンチエイリアスなし、右側がありの画像だ。アンチエイリアスなしではヒゲの部分がなんだかわからないものになっている。もともとの絵がちょっとアレなので差がわかりにくいけども、やっぱりアンチエイリアスがかかっているほうがきれいに見える。というわけで、アンチエイリアスがかかった方をかかっていない方の手前に配置してみる。もちろん境界はアンチエイリアスがかかってない方を採用して内側はアンチエイリアスがかかっているほうを採用する。これでOKだ。
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あとは完全につぶれている部分をIconStudio(わすれてないよ)で微調整すればきっといい感じになるに違いない。ちなみに、32bitアイコンを別に作る場合はアンチエイリアスがかかった方だけをとりだせばいい。
いよいよアイコン化
PhotoshopからIconStudiに画像を映すにはいくつかの方法があるがおすすめは、PNG形式だ。PNG形式なら半透明もOKだからだ。もし半透明がなくてWindowsのカラーのみでつくりたければGIF形式もよい。Photosohpからは各サイズの32bitのPNG、24bitのPNGを書き出す。8bitと4bitと1bitに関してはさすがにわざわざ作るほどではないと思うのでIconStudioで自動生成するようにする。タスクトレイ用のアイコンは4bitでないとうまく表示できない環境もあるのでタスクトレイに表示するアイコンの場合は4bitも作っておくと良いかもしれない。8bit、4bitともにPhotoshopから書き出すときにパレットを使用するとらくちんだ。
ちなみにIconStudioはサイズ/色深度が違うアイコンデータから特定のサイズ/色深度のアイコンデータを作成できるので、細かいことがあまりきにならない人は48×48ピクセル24bitのアイコンだけを作成して、他のサイズ/色深度のアイコンはIconStudioの機能をつかって自動生成してもいいかもしれない(僕は8bit以下は基本的に24bitのアイコンデータから変換している)。あれ?最初につくったPhotosohpの書類は完全に無駄になってしまった・・・。まぁ、いいか。
- ■今回のデータ
- icon_sample.zip